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カスタマイズ・インクジェットプリンター(産業用IJP)

当社は産業、工業製品用のインクジェットプリンター
メーカーです。

3社の国産インクジェットヘッドと、約10社のメーカーの
インクジェット用インキ、ペーストを組合わせて、
お客さまの用途や仕様に合わせた特殊仕様(カスタマイズ)
インクジェットプリンターを1台から設計・製作します。

当社の産業用インクジェットプリンターの基本コンセプトは、 加飾用途は高速性、機能性用途は高精細、 お客さまのニーズに合わせたカスタマイズ性を重視しています。

市販されている汎用の加飾用IJP機はマルチパスによって、1,200dpi、1,440dpi、2,400dpiなど 高精細な印刷をうたっていますが、高精細モードにすればするほど印刷処理能力は反比例して低下してしまいます。
当社は産業用途で使われるためには高速性が必要と考え、UVインキを使用する1pass、600dpi印刷を基本コンセプトにしています。 また、ワークの自動給排出機構や画像検査機を搭載した全自動インクジェットプリンターも お客さまの仕様に合わせ設計、製作します。

一方、機能性用IJP機は高精細を求められるので、ワークのプリアライメント機構、 マルチパスモードも含めお客さまのニーズに合わせて1台から設計・製作します。

★IJP用UVプライマーインキ★

産業用IJ印刷の対象物は多岐にわたります。
どのような素材にもUVインキが使えれば問題ありませんが、アルミ、SUSのような 金属や、ガラス、メラミン塗装面、アクリル樹脂などUVインキの密着強度が十分で なくUVインキでの加飾ができない素材がたくさんあります。
当社のIJP用UVプライマーはこの問題を大幅に改善しました。

このプライマ―はUV硬化型なので先ず最初にプライマーを印刷・UV硬化し、連続して 目的の色でデザインを重ねて印刷することにより、高密着、高精細印刷が可能になりました。
産業用インクジェットの用途がますます広がります。         


UVインキが密着し辛いメディア

剥離テスト
(テープ剥離後 メラミン塗装)

剥離テスト
(テープ剥離後 アルミ)

動画でプライマー効果をご確認ください。
⇒剥離テスト動画

以下のページでは当社の産業用IJPが可能にする印刷手法を、加飾用途と機能性用途に
分けて解説します。動画も合わせてご覧ください。

★IJPの加飾用途★

インクジェットプリンターは、様々な形状の様々な材質の産業製品に、 様々なデザインを目的に合わせて印刷することができます。 その最大の特長は無版(版を使用しない)印刷と非接触印刷です。 この二つの特長が以下の用途の印刷を可能にします。

当社は平面用だけではなく曲面用のインクジェット
プリンターも、仕様に合わせて1台から製作しています。

 ※ワークサンプル写真はクリックすると拡大します。

高速印刷

IJPは従来の印刷方式に比べ処理能力が劣ると思われていますが、 サイズの小さなワークは多数個取治具を使うことにより3,600~7,200個/時以上の高速処理も可能です。

オンデマンド印刷(小ロット印刷)

IJPの最大の特長(無版印刷)は、オンデマンド印刷が可能になったことです。
少量多品種の製品にコストをかけずに印刷できます。

凹凸のある製品への印刷

IJPのもう一つの特長(非接触印刷)は、左写真のように凹凸のある板や、右写真のように印刷面に突起のある製品、 ピンポン玉のような球体にも高精細なフルカラー印刷ができることです。

多面体印刷

インクジェットプリンターは非接触印刷なので、 写真のスマホケースのような立方体の5面にも簡単な治具で連続に印刷することができます。 従来の印刷方式では不可能であったことが可能になります。

ワイドフォーマット(大判)印刷

制御板やエレベータの内装板のように、多品種少量の大型商品はスクリーン版の保管場所、 版の交換やインキの清掃に余計な時間を取られてしまいますが、無版印刷を特長とするIJPはこのような用途に最も適しています。
また、処理速度はIJヘッドの搭載数によって高速化も可能です。

UVハードコート/クリアコート印刷

樹脂製品などへのハードコート処理は一般にスプレー塗装で行われていますが、 IJ用コート材の進化によって、マスクレスのハードコートができるようになってきました。
スプレー方式に比べ省スペース、省エネルギー、省力、省資材、環境改善など大きな利点があります。
印刷面に写った蛍光灯の鮮明さでハードコートの効果を確認ください。
勿論ハードコート、クリアコートはワーク全面にだけでなく、必要な箇所にのみコートすることができます。

2.5D印刷

IJPは他の印刷方式と違い、データを操作するだけでデザインを立体表現(2.5D)することもできます。
他の印刷方式では考えられなかった意匠も表現可能となりました。
ピラミッド印刷は、白インキでピラミッドを形成した後、4面にY・M・C印刷をしたものです。

曲面印刷

動画のようなフルカラーの360度継ぎ目なし印刷が出来るのはIJPだけです。 ゴルフクラブ、杖、釣竿、ストック、家具類の脚等に個性的でカラフルな印刷ができます。
当社は平成25年度補正の「ものづくり助成事業」で曲面用IJPを開発しました。
ワーク径:φ15~100mm、ワーク長:700mm、印刷長:500mmの製品であれば、テスト印刷又は本番印刷もお引き受けします。
(治具等を新規製作した場合は別途費用が必要です)

高速機(1pass 600dpi)印刷ステージ往復タイプ

色数:W(白)+Y,M,C,K(UVインキ)1pass 600dpi
印刷(ワーク)ステージが往復するタイプ
印刷は400~800mm/secの速度で印刷されるので小さなワークであれば治具にワークを多数個取することにより、 3,600個/時以上の処理能力になります。
また、ステージが往復するタイプなので往復回数を増やすことにより1200dpi以上の高精細モードも可能になります。

ワーク給排機構付 全自動高速IJP

←クリックで 拡大します

ワークをベルトに自動供給して搬送し、印刷→UV照射後そのまま排出するタイプ。
一方通行で処理出来るので、最上段に掲載の「印刷ステージ往復タイプ」に比べると処理能力が格段に増し、 本格的高速インクジェットプリンターになります。

5面印刷用治具

治具を回転させ5面を連続で印刷します。

大型フラットベットIJP

当社は、お客様の用途に合わせた単色、若しくはフルカラーの大型フラットベットIJPも 1台から設計・製作が可能です。

IJヘッドモジュール(UV/LEDピンキュア)

当社のUV/IJPはヘッド毎に1灯ずつLED/UV(ピンキュア用)を搭載しています。 これにより1pass 600dpiでも高精細な印刷仕上りになります。

フルカラー曲面IJP(ものづくり開発商品)

当社の曲面インクジェットプリンターはワークを回転させながら印刷をするので 継目の無い高精細なフルカラー印刷が可能です。
解像度も600dpi以上の高精細印刷も出来ます。
円柱だけでなく円錐形ワークにも印刷ができます。

カスタマイズ装置

当社は全ての方式(凸版、凹版、オフセット、スクリーン)のカスタマイズ印刷機のメーカーです。
産業用IJPでも一般のIJPメーカーの汎用プリンターでは
対応できないワーク自動給排、プリアライメント、画像検査機構などを組込んだカスタマイズプリンターを1台から製作します。

★IJPの機能性用途★

当社は機能性用途のカスタマイズIJPも
お客様のニーズに合わせ、1台から設計・製作します。
製品形状は平面、曲面を問いません。

 ※ワークサンプル写真はクリックすると拡大します。

エッチングレジスト用途

インクジェットプリンターの機能性用途として早い段階で実用化されたのはエッチングレジスト用途です。
デジタル(無版)印刷のIJP方式は小ロット多品種のPCB(プリント基板)や銘板などのエッチングレジスト印刷で性能が発揮されます。
フラットなワークだけでなく円筒形の円周上に360°連続回路のレジスト印刷も可能です。

メッキレジスト

メッキのマスク(レジスト)形成はIJPの登場により画期的に手間がかからなくなりました。 機能性メッキ、装飾メッキ、樹脂メッキなど用途は多岐に渉ります。
特に高精細な部分メッキや凹凸のあるワークへのマスクにはIJPの威力が発揮されます。

プリンテッドエレクトロニクス エンドレス印刷

写真のような曲面への継ぎ目なしのパターニングはIJPにしかできない技です。
しかも被印刷面がフラットな面だけではなく、深さ約2mm以下の凹凸があっても 高精細なパターンニングができます。
金属、樹脂、セラミック、ガラス素材の曲面製品に導電ペースト、各種レジストインキを使った機能性用途に利用できます。

バリアブル印刷

産業用インクジェットプリンターにより様々な材質、形状の工業製品にもロットナンバー、シリアルナンバー、 可変データ印刷が簡単にできるようになりました。
製品の品質管理、生産管理にお役立てください。

円筒内面印刷

従来の印刷方法では円筒状ワークの内面にパターンを形成することは殆ど無理でした。
しかし、インクジェットの登場により、イラスト図のように小型ヘッドとLED/UVをワークの内側に仕込んで ワークを回転させることにより、各種レジストインキや導電ペーストで円筒ワークの内面に 高精細なパターンを形成することが可能になりました。(ただし、内径φ120mm以上)

エッチングレジスト用IJP

機能性用途のインクジェットプリンターは高精度を要求されます。
本機にはゴミ取りローラー、アライメント用カメラ、X,Y,θ機能付き印刷ステージが装備されており、 ワーク給排機構を取り付ければ全自動レジスト印刷機になります。
印刷モードをマルチパスにすると900dpi、1,200dpi以上の高精細印刷ができます。

アライメント用カメラX,Y,θステージ

アライメント用カメラとX,Y,θステージ

円筒ワーク用レジスト印刷機

レジスト印刷用に使われるインキは主にUVインキが使われます。
インクジェット用のインキは粘度が低い(12cps前後)のでインキの吐出とほぼ同時にUVを照射します。
このため本装置は動画のように印刷物の下(IJヘッドの反対側)にLED/UVがついています。
ワークの直径がφ8mm以下の場合はご相談ください。

機能性インクジェット材料のテスト装置

当社はお客さまが開発したり、探したインクジェット用インキやペーストが インクジェットヘッドとの適性があるかどうかの評価も行っています。
常設のIJテスト装置がありますので、材料やメディアがあれば波形調整や密着テストなどの評価をお引き受けします。
※内容によっては有料となる場合がありますのでご相談ください

★インキ、ペースト吐出観測装置★

本機はUVインキ、水性インキ、レジストインキ、
導電ペーストなどのインクジェット用インキの
吐出観測装置です。

従来の印刷方式では不可能と思われていた分野の
新商品開発にIJ技術を役立てるお手伝いをします。

カメラ+レンズ及び照明を備えており、インクジェットの吐出に同期させ照明を点灯させます。
それにより、ヘッドから吐出したインク滴はストロボ効果により、 ゆっくり飛翔しているように観察(モニター)できます。

この観察をしながら、インク滴が綺麗に飛翔するように、 ヘッドのピエゾの駆動条件(波形)やインクの温度を調整します。
(リコー社製ヘッドの場合)

簡易型ドット吐出観測装置

簡易IJ吐出観測・描画装置

新しく開発中のIJインキを製品化するのに役立ちます。
新しいインキやペーストが開発され、インクジェットプリンターはプリンタブルエレクトロニクスの一翼を担います。

⇒装置動画

吐出観測装置

吐出観測・描画装置

★IJP印刷、インキ評価サービス★

当社は様々な形状や材質の工業製品へのIJPによる印刷テストと、お客様が開発したIJ用のインキやペーストの評価テストをお引き受けしています。
簡単な印刷テストであれば無償で、治具等の製作が必要な場合は有償となりますが、お気軽にお問い合わせください。

また弊社手持ちのIJ装置が使える場合は数量の多い印刷も有料で
お引き受けします。