概 要
インクジェット技術によるさらなるイノベーションを。
近年、有機ELディスプレイ(OLED)、プリント基板(PCB)、ペロブスカイト太陽電池、
3D立体造形、ナノインプリントなど、産業・工業用途を中心とした様々な新規アプリケーションにて
インクジェット技術を応用した研究開発が進められております。
コニカミノルタが提供する独自のインクジェットプリントヘッド、インク、高機能材料、
その他各種サービスパーツを駆使し、お客様のご要望に合わせた独自の
要素技術検討システムを提供しており、産業用途・工業用途といった新規アプリケーション開発には
コニカミノルタのインクジェット技術が最適です。
新規アプリケーションの例
有機ELディスプレイ(OLED)、プリント基板(PCB)のソルダーレジスト・エッチングレジスト、
ペロブスカイト太陽電池、3D立体造形、自動車塗装、その他エレクトロニクス分野
・プリント基板(PCB)のレジスト塗布をインクジェット技術で行いたい
・オフセット印刷が主流のディスクレーベル印刷を
インクジェット技術で行いたい
・スクリーン印刷で行っている電子部品へのマーキング印刷を
インクジェット技術で行いたい
・ナノインプリントのレジスト塗布をインクジェットで行いたい
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立体造形
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プリント基板
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太陽電池
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電子部品
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ディスプレイ
合わせて、長年のカスタマイズ印刷機の製造開発経験により培ってきた
マテリアルハンドリング技術を組み合わせ、導入頂いた評価装置の転用による
プリント実環境テストが可能な試作評価機から
小ロット・小規模量産機へのスケールアップ可能な装置製造まで
一貫してお引き受けします。
新規アプリケーションにおける最先端の技術開発イノベーションはもちろん、
テスト環境での簡易評価からプリント実環境での試作評価装置の製造開発についても
強力にサポートします。
※量産移行時には、弊社内でのご対応またはパートナー企業様のご紹介も可能です。
コニカミノルタのインクジェット技術を用いた印刷物の実例
プリント基板(PCB) ソルダーレジスト

ソルダーレジストのインクジェット印刷サンプル

線幅50μm 線幅100μm

Φ150μm

Φ220μm

Φ330μm

FR-4への印刷

FR-4への印刷(抜き文字)

Cuへの印刷
●細線印刷や厚銅に対応したインクジェット用ソルダーレジストをプリント基板に直接印刷しており、
従来の写真現像型であったパターン形成の製造工程を簡略化し、VOC排出量を削減します。
●コニカミノルタのプリントヘッドKM1800iSHC-Cを使用しております。
プリント基板(PCB) エッチングレジスト

エッチングレジストのインクジェット印刷サンプル

エッチングレジストのインクジェット印刷装置
●プリント基板製造におけるレジスト膜の塗布は従来スクリーン印刷で行われておりましたが、
インクジェット技術により細線描画および膜厚塗布をオンデマンドで対応可能となります。
●無版による工程削減のほか、非接触印刷により基板の反りといった課題にも対応。
対応できる基材の幅が広がります。
●コニカミノルタのプリントヘッドKM1800iSHC-Cを使用しております。
蓄光インクを使用した印刷物

蓄光インクのインクジェット印刷サンプル(1)

蓄光インクのインクジェット印刷サンプル(2)
●インクジェット技術による、業界初の蓄光インクの印刷サンプルです。
従来のスクリーン印刷では難しい大判ポスターなどへの印刷も可能です。
●鏡面、透明基材、フィルムなどのプラスチック樹脂基材への印刷のほか
立体物への直接印字が可能です。
●コニカミノルタの循環型インクジェットプリントヘッド KM1024aLHG-RCを使用しております。
水性定着インクを使用した印刷サンプル その1

フィルム包材へのインクジェット印刷サンプル
●従来は熱転写方式で行っていた様々な文字・コード可変情報などの印刷について、
インクジェット技術を用いることでフィルム包材に直接印刷できます。
そのため、熱転写方式での印刷時に必要な使用済リボンの付替えや、
ラベル貼付作業が不要になります。
●低臭気で安全性の高い水性インク(有機則非該当)を使用しており、
食品・医薬個包装への印刷が可能です。
●インクジェット用プライマーと水性定着インクにより高い基材汎用性を実現いたします。
●コニカミノルタの水系インク向けプリントヘッドKM1024iSAE-Cを使用しております。
水性定着インクを使用した印刷サンプル その2

金属基材へのインクジェット印刷サンプル
●金属部材に対応した特殊水性定着インクを用いることで、フィルム包材だけではなく
金属基材へも高い密着性を発揮し、加工性に優れた印刷物を作成できます。
●インクジェット用のプライマーを用いることで、金属のような吸収性のない、
はじきやすい基材にも高画質で印刷できます。
●また一般的なUV硬化インクと比較すると印刷層が薄いため加工性に優れ、
3ピース缶、意匠缶、メタルポスターなどの用途でご利用いただけます。
速乾インクを用いた印刷サンプル

包装フィルム

アルミ板
●速乾インクを用いることで乾燥工程が不要または簡易化できるため、
コンパクトな装置を作ることが出来、既存の印刷工程へのインクジェットの
追い刷り印刷ユニットのレトロフィットがしやすくなります。
また、コート紙やフイルム基材といった乾燥工程での加熱が難しい基材に対しても
印刷が可能です。
●エタノール速乾インクの場合、印字後にエタノール払拭が可能になるため
基材の再利用や、完成品としては不要となるマーキングを払拭するといった
利用方法が可能です。
●コニカミノルタのプリントヘッド KM800を使用しております。
中~高粘度インクを用いた描画サンプル

ベタ印字

細線印字
●その他、ナノインプリントなど産業・工業用途といった新規アプリケーションにて必要とされる、
50cP程度の中~高粘度インクを用いた印刷塗布も可能です。
インクジェット塗布を行うことにより、純度が高く高価な材料の廃棄を防ぐことが出来ます。
●高温での吐出はもちろん、温度を上げずに中~高粘度インクをそのまま吐出することも出来るため、
揮発性の高い建材塗料や自動車塗料の印刷塗布などへの応用も可能です。
●コニカミノルタのプリントヘッドKM1024を使用しております。